誤振込4630万円裁判 判決を前に~発生から10か月半これまでを振り返る~

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山口県阿武町が誤って1人の住民に4630万円を振り込んだ問題、金をネットカジノに使ったとされる男に28日、判決が言い渡されます。

発生から10か月半、いきさつをまとめました。
2022年4月。
新型コロナ対策の給付金・4630万円を、阿武町が誤って1人の男に振り込んだことが事件の発端でした。 
山口県阿武町 花田憲彦町長
「正に痛恨の極みであります。改めましてこのような事態になったことを町民の皆さまに心からおわび申し上げます」
誤って振り込まれた先は田口翔被告の口座でした。

町の職員が返還を求めると…
田口翔被告「もう元には戻せない。金は動かした。罪は償う」
全額をオンラインカジノで使ったことが判明したのです。
田口被告は誤った振り込みと知りながら、ネットカジノの決済代行業者の口座に振り替え、不法に利益を得たとして、電子計算機使用詐欺の罪で公判中です。

町は、弁護士費用などを含む5100万円あまりの支払いを求めて訴えを起こしますが、田口被告の口座残高はおよそ6万8000円。

回収は難航するのではないかとみられていました。
花田憲彦 阿武町長
「法的に約4290万円の公金の回収が完了しました」

田口被告には税金の未納があったため、そこを糸口に決済代行業者への取り立てや差し押さえなどを行い、ほぼ全額を回収。
2022年9月には民事裁判で、田口被告が解決金としておよそ347万円を支払うことで和解が成立しました。
一方、刑事責任を問う裁判は去年10月に始まりました。

起訴内容について聞かれた田口被告は…田口翔被告「振り込み操作をしたことは間違いありません
申し訳ないことをしてしてしまった」田口被告の弁護人は「事実関係は争わないが、罪の成立について争う」と無罪を主張。
2回目の公判で検察側は、「不法な利益を得たことは明らか」と指摘し、懲役4年6か月を求刑しました。 判決は2月28日午後3時に言い渡されます。

 

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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tys/350586

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