火災から4カ月 三幸製菓2つの工場再開へ 遺族は理解示すも「まだ知りたいことがある」【新潟】 (22/06/13 18:41)

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6人が死亡した工場火災から4カ月が過ぎ、三幸製菓は稼働を停止している2つの工場を再開する方針を遺族に伝えました。遺族は一定の理解を示すも、引き続き更なる説明を求めています。

【三幸製菓 佐藤元保 CEO】
Q.きょう何を話す
「直接色々とお話させていただきます」

Q.4カ月経ったが心境は
「すみません。後ほど」

12日、遺族のもとを訪れたのは三幸製菓の佐藤元保CEOです。工場火災から4か月。このタイミングで遺族に伝えられたこととは…

【亡くなった近ハチエさんの長男 裕之さん】
「新崎・新発田工場については、6月下旬ごろから生産再開予定にしているという報告をしてもらった」

今年2月、新潟県村上市の三幸製菓・荒川工場でアルバイト従業員など6人が死亡した火災。その後、三幸製菓は火災のあった荒川工場のほか、3つの工場全ての稼働を停止しています。

このうち荒川工場以外の2つの工場について、6月下旬から再開する方針が12日伝えられたのです。

【亡くなった近ハチエさんの長男 裕之さん】
「遺族としては荒川工場だけは別で考えていた。他の社員さんも大勢いらっしゃるので、新崎・新発田工場については、当然安全確認したうえでの再開はいいと思っていた」

新崎・新発田工場の再開に一定の理解を示した遺族。一方で、まだ受け入れることができない方針も伝えられました。

【亡くなった近ハチエさんの長男 裕之さん】
「確かに最後にそこで終わっていたことを考えると、ちょっと切ないというか、安全上考えれば、当然解体していくのは当然だと思う」

6人が死亡した建物の解体。

火災のあった荒川工場のFスタジオは安全上の理由で、6月20日から解体工事を始めるということです。

【近ハチエさんの遺族】
「20日の解体は分かりますと。ただ、社長には最後に壊す前に最後お祓いして、皆さんで手を合わせようという話をさせてもらって、実現すればいいと思っている」

アルバイト従業員・近ハチエさんの遺族は荒川工場の再開は現時点で認めておらず、三幸製菓にさらなる説明を求めています。

【亡くなった近ハチエさんの長男 裕之さん】
「まだ知りたいことも何点かあったので、その点については、こちらの方からもう1回教えてくれというのは言った。まだまだ知りたいことがある」

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