国会議員から一転して容疑者に。警視庁は、常習的脅迫などの疑いでガーシー前議員の逮捕状を取りました。「これで一生帰国しないことを覚悟できました」。自身のSNSでライブ配信を行い、こう話したガーシー容疑者。今後の捜査はどう進んでいくのでしょうか。
■ガーシー参院議員から容疑者に…「一生帰国しない覚悟」
国会議員から一転して、容疑者に…。警視庁は3月16日、ガーシー前議員の逮捕状を取りました。
“芸能界の暴露話”などと称し、数々の動画を配信してきたガーシー容疑者。
YouTubeを通じて、著名人ら3人を常習的に脅迫したほか、名誉を棄損するなどした疑いが持たれています。
14日、JNNのインタビューに応じた際は…
ーー今後の自身の捜査については、どのようにお考えですか?
ガーシー容疑者
「いやわかんないです。警察がどうするかじゃないですか」
警視庁は2023年1月、関係先の家宅捜索を実施。さらにガーシー容疑者に対し、6回にわたって任意の事情聴取を要請してきました。
しかし、ドバイなど海外に滞在するガーシー容疑者が聴取に応じることはありませんでした。
ガーシー容疑者(14日)
「国会は戻ってこいと言う。でも警察は戻れない空気を出す。結局、戻らないですよね、そうしたら。意味がわからないので」
そして15日…
尾辻秀久参院議長(参院本会議)
「ガーシー君を除名する」
帰国を拒んでいたガーシー容疑者は結局、一度も国会に姿を見せることなく除名され、議員の資格を失いました。
ガーシー容疑者(14日)
「国会議員を志半ばでクビにさせられたということが、本当に僕に票を入れた人たちには申し訳なかったなと」
国会議員には原則、国会会期中は逮捕されない「不逮捕特権」が認められていますが、15日にその資格を失ったガーシー容疑者。
16日、逮捕状請求の報道が出た後、自身のSNSでライブ配信を行い、こう話しました。
ガーシー容疑者(16日午後のライブ配信より)
「お引っ越しをします。念のためね。引っ越し先は誰にも言わないです。これで一生帰国しないことを覚悟できました」
JNNは16日、ガーシー容疑者側に取材を申し込みましたが「一般人なので取材は受けない」と回答しています。
■ガーシー容疑者を国際手配へ「逃げ得は許さない」
小川彩佳キャスター:
今後の調査はどう展開していくのでしょうか?警視庁クラブから伝えてもらいます。
警視庁クラブ 遠藤怜子記者:
今回の逮捕状取得について、ある捜査関係者は「逃げ得は許さない」とコメントしています。
事情聴取の要請を無視し続けたガーシー容疑者に対し、警視庁は、量刑の重い常習的脅迫容疑で関係先の家宅捜査を行うなど、不逮捕特権の有無にかかわらず逮捕する方針を示唆していました。
警察当局は今後、外務省に対し「旅券返納命令」をガーシー容疑者に出すよう要請し、その後、国際手配する方針ですが、実際にUAE当局が身柄の引き渡しに応じるかは不透明な状況です。
警察幹部は「ガーシー容疑者やUAE当局の対応を考えると、帰国する可能性は低い」と話した一方で、「何年かかっても必ず逮捕する」と決意をにじませています。
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