6人死亡の火災から約3カ月半 三幸製菓が会見開き謝罪 犠牲者が出た原因などを説明【新潟】 (22/05/31 18:47)

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今年2月に新潟県村上市の三幸製菓・荒川工場で6人が死亡した火災から約3か月半。ようやく会社側が記者会見を開き、遺族に謝罪するとともに火災の原因・再発防止策などについて説明しました。

31日午後4時ごろ、会見を開いたのは三幸製菓・代表取締役の佐藤元保CEOです。

【三幸製菓 佐藤元保 代表取締役CEO】
「亡くなられた6人の従業員と遺族に心よりお悔み申し上げるとともに、心よりお詫び申し上げる。誠に申し上げありませんでした」

今年2月に三幸製菓荒川工場でアルバイト従業員など6人が死亡した火災。

遺族などは、これまで記者会見の要望をしてきましたが、三幸製菓は火災後、この日に至るまで公の場で説明責任を果たしてきませんでした。

【遺族】
「真の本当の気持ち、事故を起こしてきょうに至るまで『なぜ話さなかったのか』という気持ち。それを聞いてもらいたい」

火災から約3カ月半が経ち、ようやく実現した記者会見。

【三幸製菓 佐藤元保 代表取締役CEO】
「事故の事実関係・原因・再発防止策において、説明できる状況になったのでこの場を設けた」

調査委員会の報告書をもとに、火災の概要や犠牲者が出た原因について説明しました。

【三幸製菓 佐藤元保 代表取締役CEO】
「従業員が火災に気づいた直後から急速に黒煙が工場内に充満し、避難不可能な状況になったことが確認できる」

従業員が火災を発見したのは午後11時40分前。乾燥機の上部から炎が上がっているのを見つけました。

その後、わずか3分ほどで包装室全体が黒煙に包まれたと見られています。

さらに火災の発見から5分後に工場全体で停電が発生。消防が到着するまでの20分で工場内は炎・煙に包まれたうえ、電気も喪失していました。

【三幸製菓 佐藤元保 代表取締役CEO】
「避難訓練を行わなかったことで、防火シャッターが下りた際にすぐ脇にある非常扉が周知されておらず、避難できなかった可能性がある」

犠牲者が6人に上った原因の一つとして佐藤CEOが挙げたのが、避難訓練をしていなかった点です。

三幸製菓は再発防止策として停電時にも避難ができるよう、経路を分かりやすくするための蛍光テープを工場内に張ったほか、実際に停電時を想定した訓練を行ったということです。

一方で、火災発生後から3か月半以上公の場で説明しなかった理由を問われると…

【三幸製菓 佐藤元保 代表取締役CEO】
「これまで当社独自で調査してきた結果や火災事故調査委員会の一時報告等を受領して、正確な情報を調査のうえで、文章でと考えていた」

三幸製菓では現在3つの工場全てが稼働を停止していて、再開の具体的な日程は現時点で決まっていないということです。

【三幸製菓 佐藤元保 代表取締役CEO】
「取り返しのつかない事故を起こしてしまったことを深く反省し、改善に向けて誠心誠意取り組んでいく。最後になるが、お亡くなりになった従業員の方々の冥福を心よりお詫び申し上げる」

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